UMP(ウルトラメンテペースト)とは・・・・

近年、コンクリートやモルタルの劣化が深刻な問題となっております。コンクリートは浸透した雨水の乾湿による膨張・収縮が劣化への引き金になりますので、防水性の高い材料で外壁を被覆する傾向にありますが、透湿抵抗の大きい有機塗料などでは、かえって界面に汗かき現象などを生じ、膨れ、剥離、劣化へと進行する事があります。従って、防水性の高い仕上げをするためには、接着力の高い下地調整が必要であり、また、結露水を酸性化させないポリマーデイスパージヨンを使用する必要があります。また、呼吸性のある仕上げ材と組み合わせるためにも、接着仲介材自体が呼吸を妨げるものであってはなりません。

ウルトラメンテペーストは、これらの観点からセメント物性を最大限に引き出すべく開発された、超うすぬり用下地調整材です。下地と仕上げ材との中間にあって、長期に亘り効果を発揮する製品です。

尚、ウルトラメンテぺ-ストは超うすぬり用の塗料タイプですので、厚みを必要とする場合は、シリーズ品のウルトラメンテモルタル(UMM)をご利用して下さい。


目次
  1. UMPの特徴
  2. 荷姿と所要量
  3. UMPの性状
  4. 使用方法
  5. 性能試験結果
  6. 使用上の注意事項  
   

1.UMPの特徴

  1. 接着性が良い
    ウルトラメンテペーストの硬化体はコンクリートと同じアルカリ性なので下地との化学変化が無く、接着力は経年と共に向上します。また、接着しにくい下地に、セメントモルタルや漆喰を塗布する際の仲介接着剤として使用できます。各種仕上げ塗り材とのなじみが大変良くなっています。
  2. 耐薬品性である
    ウルトラメンテペーストの硬化体は耐薬品性であり、酸に弱い一般のセメントに比べて、高い防蝕効果があります。
  3. 防水・透湿性である
    ウルトラメンテペーストの硬化体は防水性が極めて高く、しかも透湿性があるので、コンクリート中の湿分を抑制することができます。また、石膏ボード上に漆喰等の塗材で仕上げをする場合の下地処理にも、保護と接着をかねて最適です。
  4. 防錆効果と工期の短縮
    アルカリ性のため防錆効果があると共に、駆体が湿った状態でも施工ができるので、工期の短縮が図れます。
  5. 耐凍害性である
    ウルトラメンテペーストの硬化体は耐凍害性です。

2.荷姿と所要量

製   品   名 荷 姿  (4セット/ケース入り)
 ウルトラメンテペースト 
     (UMP)
 主   剤   2.0㎏ポリ袋入り    (4袋/箱)
 硬 化 剤   4.0㎏防湿紙袋入り  (4袋/箱)
   所  要  量 (g/㎡)     施 工 面 積 (㎡/ケース)  
350-400g 70 - 60㎡

3.UMPの性状

主      剤   硬  化  剤
 成  分  SBR系ゴムラテックス 
 固形分 (%)   21.6
 比  重   約1
 粘度 (cps)   300 (25℃) 
 P  H   8.0 
 外 観   乳白色 
 
 成  分    特殊セメント系粉体 
練 り 上 が り 量  W/C 
(%)
 P/C 
(%)
 比重 
 重 量 (kg)   容 量 (L) 
24 約14 56 15.4 1.7
BACK

4.使用方法

  1. 主剤(液体2Kg)を適当な缶に入れ硬化剤(粉体4Kg)をハンドミキサーで撹拌しながら投入し、 均-な状態に混合します。いったん撹拌を中止し、しまり具合を確認した後、再度水で軟度調整をしながら撹拌して下さい。
  2. 下地の吸い込み具合、気温等により粘度調整は水で行なって下さい。
  3. 塗膜厚を必要とする場合は、珪砂を併用し粒度は次のようにして下さい。1mmぐらいまでは、1 セット(6㎏)に対し6号珪砂を4㎏、それ以上の厚さには、さらに5号珪砂を4㎏混入して下さい。
  4. 施工は、刷毛・ローラー・吹き付けのいずれも可能です。

5.性能試験結果

U M P 性 能 試 験 結 果

項       目 試 験 値 備        考

   施 工 作 業 性  良好  吹き付け、刷毛及びローラーによる作業  
主剤の
乾燥性
  3℃ 90%RH  4hr  未硬化時間
 20℃ 65%RH  2hr  未硬化時間
 標 準 膜 厚 (㎜)  0.3  0.6㎏/㎡に均一に刷毛塗りした場合
 接着力
(N/㎜2)
 標 準 状 態   1.21  20℃ 2週間養生
 浸  水  後  1.48  水中10日間浸漬
 温冷繰り返し後  1.72  10サイクル
 耐  ひ  び  割  れ  性    合格  4m/sec 気流中
 透   水   性   (ml)  0.1  高さ250㎜ 1日後
 耐   摩   耗   性  合格  500回の摩耗
 水  蒸  気  透  過  率  0.0112   g/mhmmHg

 耐 塩 水 噴 霧 性  合格  40℃ 3%NaCl雰囲気中 10日間
 耐    水     性  合格  20℃ 10日間水中浸漬
 耐 ア ル カ リ 性  合格  20℃ 飽和Ca(OH)2 10日間
 中  性  化  試  験  合格  10㎏/㎝2 24h炭酸ガス雰囲気
 促 進 耐 候 試 験  異常なし  500h照射
 耐   衝   撃   性  異常なし  500g鋼球を高さ30㎝から落下

 

UMP下地別接着強度試験結果

下 地 の 種 類  
 UMP塗布量 

g/㎡

接着強度 N/mm2
 養生 1h   養生 24h 
 コ ン ク リ ー ト  350 1.62 1.79
450 1.45 1.72
 磁 器 タ イ ル 350 1.83 1.99
450 1.68 1.77
 エ ポ キ シ 樹 脂 350 1.86 1.91
450 1.72 1.77
 A. L. C.  350  1.03 1.10
450 0.94 0.99
 合 成 ゴ ム シ ー ト 350 0.80 0.83
450 0.70 0.73
 合       板 350 0.83 0.96
450 0.76 0.80
 ア  ル  ミ  板
  燐酸塩処理
350 0.63 0.74
450 0.50 0.57
 鋼       板 350 2.02 2.08
450 1.97 1.97
 ア ス フ ァ ル ト 350 0.71 0.79
450 0.64 0.78

  試験条件

上塗りモルタル配合 ・・・・ UMM(ウルトラメンテモルタル)使用、硬化剤と等量の珪砂5号を混含
養          生 ・・・・ 塗付後1週間 気中養生  塗厚=5mm
接  着  試  験  ・・・・ 建研式引張り試験機  N=4

6.UMP使用上の注意

  1. 混合割合は、正確に守って下さい。
  2. 撹拌は、ママコが出来ぬよう充分にして下さい。
  3. 作業にあたっては、下地の脆弱層・汚れ・油脂類等を予め高圧水洗等で、完全に除去して下さい。
  4. 塗装後、未硬化中(5時間以内)に雨に打たれると、硬化不良やエフロレッセンス等の発生原因になりますので、作業時の天候にはご注意下さい。
  5. 水ものですので、3℃以下の気温では作業を中止して下さい。
  6. 作業終了後すみやかに、使用器具は水洗いして下さい。
  7. 一度混合した材料は、1時間以内に使い切って下さい。
  8. 保管は屋内にて行ない、湿気は避けて下さい。
  9. 塗重ねは、指触硬化した上に行なって下さい。
  10. アルカリ性ですので、取り扱いには、注意して下さい。

 

BACK